ワンちゃんの去勢・避妊手術
ワンちゃんの去勢・避妊手術とは?
去勢手術
オスのワンちゃんに行う手術で、全身麻酔下で精巣を摘出します。
望まない繁殖が防げるだけでなく、生殖器関連の病気予防に繋がります。
避妊手術
メスのワンちゃんに行う手術で、全身麻酔下で開腹して、卵巣・子宮を摘出します。
望まない繁殖が防げるだけでなく、乳腺腫瘍や子宮蓄膿症などの卵巣・子宮の病気予防に繋がります。
去勢・避妊手術のメリット・デメリットは?
メリット
- 望まない繁殖が防げる
- 生殖器の病気予防に繋がる
- 卵巣・子宮の病気予防に繋がる
- 問題行動の抑制に繋がる
- 生殖に関わるストレスから解放される
デメリット
- 全身麻酔が必要
- 太りやすくなると言われている
- 気質が変わる場合がある
去勢・避妊手術で予防できる病気は?
去勢・避妊手術を受けることで、次のような病気の予防・リスクの低減に繋がります。
去勢手術
- 精巣腫瘍
- 精巣炎
- 精巣上体炎
- 潜在精巣
- 前立腺肥大
- 前立腺炎
- 前立腺過形成
- 肛門周囲腺腫
- 会陰ヘルニア
など
避妊手術
- 乳腺腫瘍
- 子宮蓄膿症
- 子宮ガン
- 子宮内膜炎
など
乳腺腫瘍の予防について
乳腺腫瘍はワンちゃんの腫瘍の約半分を占めると言われています。
避妊手術を受けることでこの乳腺腫瘍を高い確率で予防できるようになり、初回発情期前に受ければ予防率は99.9%だとされています。
ワンちゃんは人間の3倍ほど乳腺腫瘍になりやすいと言われていますので、適切な時期に避妊手術を受けさせてあげて、しっかりと予防するようにしましょう。
手術を受ける時期でこんなにも予防率が違います
初回発情前 | 99.9% |
---|---|
初回発情後 | 92% |
2回目の発情後 | 74% |
2.5歳以降 | 0% |
去勢・避妊手術はいつ受けさせてあげればいい?
「生後6ヶ月以降・体重2kg以上」が手術のタイミング
去勢手術はワンちゃんの生殖能力が完成する前、また避妊手術は初回発情前に受けるのが良いとされています。
去勢・避妊手術ともに生後6ヶ月ごろ、体重2kg以上、さらに予防接種を済ませた後が最適なタイミングと言えます。
※発情中、また出産後2ヶ月は手術を避けた方が無難です