ネコちゃんの去勢・避妊手術
ネコちゃんの去勢・避妊手術とは?
去勢手術
オスのネコちゃんに行う手術で、全身麻酔を実施した後、肛門近くにある精巣を摘出します。
避妊手術と比べると容易な手術で、望まない繁殖が防げて、生殖器関連の病気が予防できるようになります。
避妊手術
メスのネコちゃんに行う手術で、全身麻酔下での開腹手術となります。
子宮を摘出します。
望まない繁殖が防げるだけでなく、乳腺腫瘍や子宮蓄膿症などの卵巣・子宮の病気予防に繋がります。
開腹手術と聞くと不安に思われるかもしれませんが、基本的には安全な手術ですのでご安心ください。
去勢・避妊手術のメリット・デメリットは?
メリット
- 望まない繁殖が防げる
- 生殖器の病気予防に繋がる
- 卵巣・子宮の病気予防に繋がる
- 問題行動の抑制に繋がる
- 生殖に関わるストレスから解放される
デメリット
- 全身麻酔が必要
- 太りやすくなると言われている
- 気質が変わる場合がある
去勢・避妊手術で予防できる病気は?
去勢・避妊手術を受けることで、次のような病気の予防・リスクの低減に繋がります。
去勢手術
- 精巣腫瘍
- 精巣炎
- 精巣上体炎
- 潜在精巣
- 前立腺肥大
- 前立腺炎
- 前立腺過形成
- 肛門周囲腺腫
- 会陰ヘルニア
- スタッドテイル症
など
避妊手術
- 乳腺腫瘍
- 子宮蓄膿症
- 子宮ガン
- 子宮内膜炎
など
去勢・避妊手術はいつ受けさせてあげればいい?
「生後6ヶ月以降・体重2kg以上」が手術のタイミング
去勢手術はネコちゃんの生殖能力が完成する前、また避妊手術は初回発情前に受けるのが良いとされています。
去勢・避妊手術ともに生後6ヶ月ごろ、体重2kg以上、さらに予防接種を済ませた後が最適なタイミングと言えます。
※発情中、また出産後2ヶ月は手術を避けた方が無難です
手術のタイミングで乳腺腫瘍の予防率が違ってきます
避妊手術で予防できる病気の1つに乳腺腫瘍があります。
多くは避妊手術を受けていない中高齢期のメスに発症し、なかには悪性のものあります。
悪性腫瘍の場合、放っておくと命を落とすことに繋がりますので、手術を受けさせてあげてしっかり予防するようにしましょう。
乳腺腫瘍は避妊手術を受けることで予防可能ですが、年齢を重ねるごとに予防率が低下してしまいますので、早めに受けさせてあげるようにしてください。
時期別の乳腺腫瘍の予防率
初回発情前 | 99.9% |
---|---|
初回発情後 | 92% |
2回目の発情後 | 74% |
2.5歳以降 | 0% |